UTMを導入して、通信速度って遅くならないの?
もしトラブルなんかも、あれば知りたいな。
この記事ではUTM導入後の、通信速度低下なども含めたトラブルについて解説しています。
解決策なども記載してますので、ご参考にしていただければ幸いです。
UTM導入で通信速度は落ちるのか?
通信速度はスループット値で決まる
UTM導入後に通信速度が低下するかどうかは、そのUTMのスループット値で決まります。
スループット値とは単位時間あたりのデータ処理量で通信速度の目安となります。
昨今、回線の最大通信速度はどんどん向上してきています。
1Gbqsから、早い回線だと10Gbqsまであります。普通に4K動画などをインターネットを利用し視聴するのであれば1Gbqsもあれば十分かと思います。
ネットに接続する端末数にもよりますが、UTMのスループット値も1Gbqs以上の機種を選択することをおすすめします。
ギガに対応したネットワーク環境であれば、ネットが遅いと感じることは少ないはずです。
通信速度があまり出ないときは?
UTM導入で通信速度が落ちる可能性もありますが、もともとあまり通信速度が出ないネットワーク環境である可能性もあります。
例えば、ルーター自体がそもそも1Gbqsに対応していなかったり、接続してるLANケーブルの規格が古く、こちらも1Gbqsに対応していなかったり、LANケーブルを分岐させるスイッチングHUBの規格が古かったりと、ネット速度を遅くさせる要因は様々あります。
それら一つ一つを解決させて、初めて本来の回線速度を出すことができるのです。
UTM導入をご検討されてるのであれば、こういったセキュリティ以外のネットワークインフラの整備もこの機にご検討してみるのもいいかと思います。
UTM導入後のトラブルとは?
レセプト発行に支障が出る
UTM導入後のトラブルとして、医療機関などで発行してるレセプトがうまく発行できなくなるなどのトラブルがあります。
レセプト用のネット回線を別途引き込んで、普段使っているネットワークと分けているのであれば支障はきたさないのですが、レセプトを発行する専用のPCも同一ネットワークで利用している場合はレセプトが発行できなくなる可能性があります。
もし、医療機関でUTMの導入を検討しているのであれば、事前にご相談しておいた方が良いです。
オークション系のサイトが利用できない
以前、私が営業してしたときに中古車販売をしている法人さんにUTMを導入していただいたことがあります。
その時に、UTM導入後から中古車売買のオークションサイトが開けないというトラブルがありました。
UTMを導入する際は、利用しているサイトやシステムが問題なく利用できるかしっかり確認する必要があります。
今まで見れていたサイトが見れなくなった
UTMにはWebフィルタリングという機能があります。
Webフィルタリングは、企業や学校などの組織でインターネットを利用する時に、悪意のある第三者の作成した不正サイトへのアクセスや、不必要な情報の閲覧及び発信を防いでくれる機能です。
この機能が稀に誤検知してしまい、見れていたサイトがUTM導入後から見れなくなってしまうというトラブルがあります。
そのサイトをホワイトリストに登録するといった、UTM側の簡単な設定で解決できることがほとんどですので、もし、そういったトラブルがあった際は導入元にお問い合わせすれば解決できると思います。
まとめ
今回、UTM導入後の通信速度やトラブルについて記事を作成しました。
結論から言うと、導入前にしっかり確認すれば防げるトラブルがほとんどです。
トラブル自体も導入元に問い合わせれば対応してくれるものがほとんどですので、UTM導入の検討をされている方は、導入元の担当者と確認をしながらUTM導入を進めて行ければ良いのではないかと思います。